京都市

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紹介

基本的な考え方

　高齢化や後継者不足，森林の荒廃に対処するため，産業として魅力ある林業を再構築し，その魅力を発信することにより様々な担い手を確保します。
　また，森林・林業の持つ多面的な機能の維持と発揮により，資源循環型産業として社会や環境に貢献するとともに，人と森との関係を深めるため，市民の森づくりへの参画や，森づくりを通じた自然とのふれあいの機会を創出します。

重点項目

１　四季・彩りの森復活プロジェクト

　燃料革命以降，薪炭材や肥料採取源として利用されなくなった京都市市街地周辺の三山は，この地域にかかる厳しい規制もあり，長い期間放置されてきました。管理されなくなった森林は，シイの拡大，松枯れやナラ枯れ，シカの食害等により，その様子が大きく変化しています。
　本プロジェクトでは，地域住民や企業，ボランティア団体と共にナラ枯れ被害跡地の復旧や保全を進めながら，希薄になった人と森林との関係を回復し，三山を災害に強く，四季の彩りが感じられる森へと誘導していきます。

２　有害鳥獣対策

　近年，野生鳥獣による農林作物被害が増加しており，被害を軽減し，農林家の経営の安定化を図るため，防除と捕獲に取り組んでいます。具体的には，農家への防除柵設置補助や出没時の追払い，被害発生時に実施する捕獲や計画的捕獲，隣接する市町村との連携による広域捕獲等を行っています。

３　木質ペレット需要拡大

　木質ペレットとは，間伐材をはじめとした森林資源を粉砕・圧縮して作られる燃料です。本市は，木質ペレットを燃料として使用するストーブ・ボイラー導入への補助等により，木質ペレットの需要拡大に取り組んでいます。この取組により，燃料市場という山林の新たな収益源を創出し，林業の活性化を目指します。また，木質ペレットは，再生可能エネルギーの一つでもあり，持続可能な社会の実現にも大きく貢献します。