京都森林・木材塾のお知らせ
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世界をリード「京のまちづくり 木質バイオマス技術開発」講演会開催
- 日時:令和2年1月28日(火)午後2時~4時40分
- 場所:京都木材会館(京都市中京区西ノ京小倉町138)
- 講師・演題
- 衛藤 照夫氏 [㈱ ひと・まち・建築設計代表取締役、京都府建築士会顧問]
“ 建築設計 二足の草鞋を履いた日々 ” - 矢野 浩之氏 [京都大学生存圏研究所生物機能材料分野教授、農学博士]
“セルロース ナノ ファイバー ~未来の車は裏山で作る~”
- 衛藤 照夫氏 [㈱ ひと・まち・建築設計代表取締役、京都府建築士会顧問]
- 参加者:府民など30名 <取材:読売新聞、日刊木材新聞、建設タイムズ、東洋木材新聞>
- 主催:特定非営利活動法人 京都森林・木材塾
- 協力:京都府森林組合連合会、(一社)京都府木材組合連合会
京都木材会館
京都初木造4階建て(平成28年3月竣工)
開会あいさつ
林理事長挨拶(今、森林・林業の危機を感じている)
司会進行(八木広報担当)
衛藤氏の講演
衛藤氏(木材会館:木造建築技術先導事業で実施)
第二天神の杜:親を入れたい特養施設
講演を熱心に聴く参加者
世界を代表する木造建築
意見交換(木造4階建て、苦労があったのでは…)
矢野京大教授の講演
地球に優しいセルロース ナノ ファイバー(CNF)を手に熱弁
様々な植物がナノ ファイバー源になる
CNF自動車が東京モーターショウで展示され、反響を呼んだ
新たな市場開拓(強化プラスティックへの期待)
意見交換(低炭素社会の実現に向け挑んでいきたい)
閉会
玉井顧問挨拶(素晴らしい講演 ありがとう)
参加者の感想
(ⅰ)「京都初の木造4階建て」の京都木材会館で、設計者の衛藤様から苦労された点や新しい技術など具体的な話が聞けて非常に勉強になった。京都府内産木材で建築され京都の誇りである。
(ⅱ)更に、京都府建築士会会長として、「芸術文化協会」や「まちづくりセンター」などの委員として、“京のまちづくり”活動をされてきており、景観と建築について興味深い話が聞けた。
(ⅲ)CNFの軽量化自動車が「東京モーターショウ」(環境省ブース)で展示され反響を呼んだ。これは、京大が中心となり22の大学・企業が参画して製作したとのこと。すばらしい。
(ⅳ)CNFの原料となる森林はCO2を吸収固定。自動車をはじめ家電・建築・包装・容器等など持続的資源として世界に先駆け研究されており、矢野先生の研究に期待したい。
(Ⅴ)各種建築の設計を行うとともに“京のまちづくり”に尽力された衛藤様、21世紀型CNF産業への思いを語られた矢野教授、素晴らしい講演会であった。主催者に感謝したい。