京都森林・木材塾のお知らせ

「林業再生・木づかい運動で地球温暖化防止」講演会

「林業再生・木づかい運動で地球温暖化防止」講演会

日時 令和5年2月11日(土)午後1時30分~4時40分
場所 京都府旧議場(京都府庁内)
講師・演題
  1. 只木良也氏(府立林業大学校名誉校長、名古屋大学名誉教授)
    演題「里山、その過去・現在・未来」
  2. 古田裕三氏(京都府立大学大学院生命環境科学研究科長・教授)
    演題「木材利用推進のために必要な基礎知識」
参加者(制限) 府・京都市担当課長、林業大学校長、府森連会長等27名<取材:東洋木材新聞>
主催 特定非営利活動法人京都森林・木材塾
協力 京都府森林組合連合会、(一社)京都府木材組合連合会

京都府旧議場(京都府庁内)

明治37年竣工の"国の重要文化財"

開会あいさつ

林理事長挨拶(元気な森林づくりを目指して頑張りたい)
司会進行(八木広報担当)

只木先生の講演…動画を使って講演

動画により講演する只木先生
講演を熱心に聴く参加者
意見交換(林業大学校校長としての一番の思い出は?)
只木先生(一番の思い出は京都で開催の全国育樹祭)

古田先生の講演

腰を据えて木材・竹材の良さを打ち出す必要あり
日本には「木の文化」があるが、木材使用量は少ない
意見交換(木材の材質と建築の関係について)
意見交換(「伐って・植えて・育てる」で仕事をしている)

閉会

芦田役員挨拶(これからも皆さんとともに頑張りたい)

講演概要、意見・感想

  1. 地球温暖化が原因と思われる自然災害が世界各地で頻発しており、温暖化防止対策(脱炭素)は一刻の猶予も許されないということで、危機感をもってこの講演会を開催した。只木先生、古田先生から具体的問題提起があり、非常に有意義であった。
  2. 只木先生: 里山は環境の社会資本として、ほとんど評価されていない。里山は図書館・公園同様「都市施設」として位置づけ、持続可能な自然資源として考える必要がある。里山を活かしていく取り組みが世界各地ではじまっている。木材塾をはじめ、皆さん頑張ってほしい。
  3. 古田先生: 陶器や織物は京都を代表する産業である。木材・竹材についても短絡的な発想や思想での経営戦略でなく、伝統産業となるよう腰を据え積極的に打ち出す必要がある。京都には、そのような力はあると信じており期待している。
  4. 京都は、神社・仏閣など歴史的木造建造物が多くあるのに、公共建築物の木造率が全国平均(13.9%)の半分(7.1%)であり、沖縄、東京、香川に次いで、下から4番目である。その原因は何か。行政・団体・府民が一体となって考え行動する必要がある。頑張ろう!!
  5. 旧議場は、今までの会場と全く違い非常に心配していたが、無事終了してホットしている。会場は重厚な雰囲気で、講演もよかった旨の感想。参加者は、指導的立場の人が多く講演の主旨が広く府民に普及・定着することを期待している。来年もこの会場で開催したい。

東洋木材新聞記事(令和5年3月5日)

京都森林・木材塾の講演会についての新聞記事

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