京都森林・木材塾のお知らせ

「木材利用による森林資源の循環利用」講演会実施(令和6)

日時 令和6年2月10日(土)午後1時30分~4時30分
場所 京都府旧議場(京都府庁内)
講師・演題等
  1. 塚脇 健氏(京都府林業振興課長)
    演題「京都府の現状と課題、目指す方向について」
  2. 川井秀一氏 (京都大学名誉教授、同特任教授)
    演題「木の文化と科学」〜わが国の森林と人との関りを歴史を通して俯瞰する~
  3. 芦田拓弘氏(株式会社 あしだ取締役)
    「J-クレジットの説明」 <森林管理によるCO2吸収量を国が認証する制度>
参加者 行政職員、関係事業者など29名 <取材:東洋木材新聞>
主催 特定非営利活動法人 京都森林・木材塾
協力 京都府森林組合連合会、(一社)京都府木材組合連合会

京都府旧議場(京都府庁内)


明治37年竣工の"国の重要文化財"

会長あいさつ


林理事長挨拶(木材利用により元気な森林づくりを)


司会進行(八木広報担当)

塚脇課長の講演


具体的数字で分かりやすく説明


京都府の森林資源の現状


京都府の森林・林業が目指すもの

川井先生の講演


森林と人との関りについて講演


川井先生の講演を熱心に聞く参加者


祇園祭 山鉾の車輪

(株)あしだ 芦田氏 …J-クレジット制度の概要


国の認証による制度の説明


昨年クレジット市場が開設、取り組みたい

閉会


芦田役員挨拶(これからも皆さんとともに頑張りたい)

講演等概要、感想

  1. 地球温暖化が原因と思われる自然災害が世界各地で頻発しており、温暖化防止対策(脱炭素)は一刻の猶予も許されないということで、危機感をもってこの講演会を開催した。講師の先生の講演に加え、J-クレジットの説明があり非常に勉強になった。
  2. 塚脇課長:府林業の現状と課題ついて具体的に説明。担い手を確保・育成の上、川上<木材生産の拡大>、川中<木材加工体制の強化>、川下<木材利用拡大>を目指す。更に、府有林がJ-クレジット事業で本年1月、三井物産との協定締結を紹介。 → 分かりやすく勉強になった。
  3. 川井先生:戦後、国を挙げて植林したが、輸入材や材の安値により放置森林増えた。これからは、森林の特長を生かした活用が大切。東大寺大仏殿、法隆寺、清水寺など管理する上で、木材の老化を再現する必要あり。祇園祭の山鉾車輪説明 → 森林と人との関りに理解が進んだ。
  4. 芦田氏説明:昨年10月、東証においてカーボン・クレジット市場が開設されたが、取引が少ない。制度の概要について説明、弊社では参入準備中である。→ 大いに期待してる
  5. 昨年に引き続き、国の重要文化財である旧議場で開催することができ、非常に光栄である。会場は重厚な雰囲気で、国や府建築・文化財保護関係職員の参加もあり、有意義な講演会であったとの感想。講演の主旨が広く普及・定着することを期待している。→ 年々充実してきている。

東洋木材新聞記事

登用木材新聞 令和6年3月20日 京都森林木材塾の講演会についての記事。

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